医師国家試験への合格を目指す医学部生にとって、少しでも合格率の高い予備校についつい惹かれてしまうのは当然の心理です。もちろん、多くの医学部予備校は受験生の合格を全面的にサポートするため、独自のカリキュラムやデータ解析などを積み重ねて努力しています。
その一方で、合格率のカラクリをうまく利用し、見せかけだけの合格実績を積み重ねている予備校が多いのも事実です。そのため、医師国家試験対策を考えるにあたっては業界内部に広がりつつある「合格率のカラクリ」について把握しておく必要があります。
たとえば、社会人と現役を同じカリキュラムで受け入れている予備校の場合は注意が必要です。現役医学部生と浪人生を比較した場合、浪人生のほうが合格率は上がりますから、必然的に全体の合格率も底上げされることになります。
一部の悪質な予備校はこのような「合格率のカラクリ」を逆用したうえで実績を捏造し、受験生にアピールしています。合格率の裏側を知って、正しい情報を入手できるようにしましょう。